仕事の失敗に落ち込む君へ。プロセスに眠る宝に気づいた?
今年僕は仕事とプライベートで大きな失敗を経験しました。表向きは気丈に振る舞っているように見えても振り返ると気持ちを引きずる部分があります。こんな悩みを抱えている方と一緒に、気持ちの整理術を実践していきましょう。
目次
まずは自分を受け入れてあげる
そもそも人生を振り返ってみて失敗と言える経験はどれくらいありますか?
例えば受験に失敗して第一志望の学校に入れなかったとか、間違った言葉を選んでしまい知人との人間関係に亀裂が入ったとか、パッと思い浮かべると色々あるかと思います。
その失敗は、自分が挑戦した結果でしょうか?もしそうなら、自分を褒めていいと思うんです。きっと心血注いで取り組んだから「失敗」という言葉が心の中から出てきたんだと思います。
悔しさ、寂しさを感じられるくらい打ち込んで挑んんだ結果なんだと思います。
頑張れた自分をまずは受け入れてあげて良いのではないでしょうか。
僕は今年、昨年から会社を巻き込んで動かしていたプロジェクトが頓挫してしまいました。普通の人からすれば何ら難しくない仕事かもしれませんが、僕にとっては会社がより良くなることが明確に見えていたし、何より他人の力を借りながら進めていました。それが突然無くなってしまいました。
その知らせを聞いた時は涙が溢れたし、これほど複雑な感情になったのは記憶に新しいです。
正直言って堪えたところは大きく、直後の1ヶ月はまさか夜中に目が覚める日々になるとは思ってもいませんでした。
ですが1ヶ月も経つと自分の気持ちにも整理がつきます。
そこでふと気づきました。
失敗は挑戦した人しか経験できないってことを。
挑まずに後悔するのは1番いやなんですよね。気になったことが頭の中に残りやすい体質を持っている僕は特に、やらなかった後悔を引きずってしまいます。
この文章を読んで同じような悩みを持っている人がいたら、僕はその人の気持ちを少しだけ理解して挙げられると思います。
なぜなら似た経験をしたからです。
分かってくれる人がいる有り難みは計り知れません。それに気付けたある意味、素晴らしい経験をしたと思っています。
プロセスを判断する
自分を受け入れることができたら、この経験をいかに血肉に変えていくがポイントです。
さて前節で触れたように、失敗は挑戦した人しか味わうことができません。
自分が主体的に取り組んできたことが結果として失敗したら、それってポジティブですよね。どんな挑戦でも成功して欲しいのが本音ですが、もしも失敗するならベストを尽くしたと言える状態がいいですよね。
結果として失敗に終わったとして、失敗の原因がプロセスのどこにあったのかを分析する必要があります。
プロセスを分析するメリットは真因の特定だけではありません。その中にある小さな成功体験の数々に気付けることなんです。
助けてくれた人がいたんじゃないですか?なんで助けてくれたんでしょうね。そもそも助けてくれた人が居たってことに気づけただけでも成功じゃないでしょうか?
僕にとって助けになった人は、話しを聞いてくれた人です。直接的にプロジェクトへ関与していたわけではないのですが、似た境遇を経験されているので分かってくれるんです。分かってもらえると気持ちが楽になって、また明日から頑張ろうって思えました。
そんな人と関係を構築するのは今後の人生でも必要ですし、そう考えた時、次にプロジェクトを動かすときはまず味方を作るべし。そんな戦略も思いついたりします。
打算的と言われたらそうかもしれませんが、お互いが気持ち良い関係ならそれでよくないですか?(ちなみに僕は手料理のご馳走という形でお礼をしました)
小さなことで言えば、英語で会議できるようになったとか、人にお願いできるようになれたとか、色々出てきます。
これ、実は全然小さくありません。
今後の人生を支えるたくさんのスキルが詰まっています。比べるべきは世の中ではなく過去の自分。もしそこで得た経験によって昨日よりも少しだけ生きやすさを感じているなら、今回の経験も全てが無駄ではないですよね。
もっと早く手を打つべきだったとか、ネガな部分と向き合うことで伸び代を見つけることだって出来ます。(大変ですけどね笑)
まずは自分がやってきたことを認めて受け入れて、気持ちが落ち着いたらプロセスの中にある小さな進捗を見つけてください。分析する経験も、あなただけがアクセスできる貴重な財産ですから。
今回使ったテクニック
気持ちの整理:
エクスプレッシブライティング(筆記開示)
感情をひたすら文字起こしすることで気持ちを落ち着けたとか、そういうのもあります)。
セルフコンパッション:
「これも自分なんだ」と今の自分をそのまま受けれいること
スモールゲイン:
進捗の力、小さな成功を見つめ直すことで自分に肯定感が生まれます。